北朝鮮の女性が氷点下30度の寒さの中、鴨緑江(アムノッカン)で手洗いをしている様子が写真として紹介されました。この写真は、中国とロシアを出入りしながら北朝鮮住民の生活に関する研究を行ってきた東亜大学のカン・ドンワン教授の新刊『北朝鮮人権、写真で叫ぶ』の一部として公開されました。
北朝鮮の住民を観察する
カン・ドンワン教授は、2008年から連続して16年間にわたり、北朝鮮の文化や住民の社会生活について研究を行ってきました。彼は中国とロシアの北朝鮮国境地域を訪れ、そこで北朝鮮住民の生活を観察する方法を選択しました。特に鴨緑江と豆満江を挟んで約1400キロにわたる国境地域は、北朝鮮住民の生活を身近に見ることができる場所であり、研究に適しているとされています。
厳しい撮影の背後にある使命感
カン・ドンワン教授は、新型コロナの発生前まで数十回にわたって中朝の国境を行き来し、さまざまな北朝鮮住民の姿を撮影し、写真集を出版してきました。その過程で多くの困難に立ち向かいました。何度も不審な男性の存在を目撃し、公安に気をつけながら撮影を行うこともありました。また、2021年7月から中国当局の改正反スパイ法(防諜法)の施行により、中朝国境地域での研究がますます困難になることを心配しています。
彼は北朝鮮地域を行き来しながら、鴨緑江と豆満江の向こう側の北朝鮮住民の写真を撮影し、人権の観点から物語を綴りました。写真は永久の記録であり、北朝鮮住民の過酷な生活を伝えるために撮影されました。
劣悪な人権状況を伝える写真集
『北朝鮮人権、写真で叫ぶ』には、鴨緑江で氷点下30度の寒さの中、洗濯をする女性や暗闇に包まれる村の様子、国境付近で検問される北朝鮮住民の姿などが紹介されています。タイトルからも分かるように、一枚一枚の写真が北朝鮮住民の劣悪な人権状況を端的に表しています。
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