南米・ベネズエラで26日、大雨で川が氾濫し濁流が住宅や橋を破壊した。床下をえぐられた家屋もあり、35年の歴史がある遊園地も大きな被害を受けていた。州政府によれば家屋103棟が破壊され、8450世帯以上が孤立、25の橋が崩落したが、けが人などは出ていないという。
「家を全部流されてしまった」町が洪水に襲われ多数の家が崩壊
建物の中に流れ込む濁流、床下をえぐり取られてしまった住宅、橋も大きく崩落している。南米で、豪雨による洪水が発生した。
洪水が発生したのは、26日南米・ベネズエラ北部のメリダ州だ。
被災者:
家を全部流されてしまいました。中から何も取り出せませんでした…。
洪水の起きた翌日27日の映像には、レスキュー隊がロープを渡し、向こう岸へ支援物資の入った袋を送ったり、川を渡ったりする人の姿があった。
被災者:
私は娘たちを救い出し、安全な場所にいることを確認してから、物を取り出そうと家に戻りましたが、不可能でした…。川が流れ込み、家は破壊されていました…。
洪水に襲われた町では、壁が崩壊した住宅や住宅の中まで浸水した跡がハッキリと残されていた。
被災者:
家に着くと、ドアのあちこちから水が入ってきた。私は妻と服を運び出そうとしたが、水が流れ込んできて出来なかった。私は妻に「避難しないと濁流に飲まれる」と言って外に逃げた。何も持ち出すことは出来なかった…。
歴史ある遊園地が大きな被害…再建に向け動き出す
木や石、泥に埋もれた色鮮やかな遊具がある子ども向けの遊園地も、大きな被害を受けていた。
遊園地経営者:
ここは家族経営の遊園地で、父が始めて私達が引き継ぎました。私達は(この遊園地を)とても愛していました。
35年前から家族で経営してきたという遊園地は、早くも再建に向けて動き出していた。
州政府によると、この洪水で103軒の住宅が破壊され、8450世帯以上が孤立した。25の橋が崩落したが、ケガ人などは出ていないという。
(「イット!」6月30日放送より)
イット!