〝政界に波紋〟創価学会名誉会長・池田大作氏死去 国内外から弔意、識者「自公連立の形も変容していく可能性」

池田大作氏

創価学会の名誉会長であり、公明党の設立に尽力した池田大作氏が、95歳で老衰のために亡くなりました。池田氏は学会を日本有数の宗教団体に成長させ、そのメッセージは公明党の支持層に大きな影響を与えてきました。彼の訃報は国内外のメディアで大々的に報じられ、岸田文雄首相や世界の指導者たちからも追悼の言葉が寄せられました。この死去が政界にどのような影響をもたらすのか、政治評論家の小林吉弥氏が注目すべきポイントを語りました。

強力な〝組織力〟と自公連立の形

創価学会は公明党の支持母体であり、自民党との連立において重要な役割を果たしてきました。創価学会の組織力は、自民党の選挙戦略においても欠かせない存在です。しかし、池田氏の死去により、学会や公明党の方向性について疑問の声が内部で上がっています。小林吉弥氏は、「池田氏に強い影響を受けた支持層は高齢化し、新たな世代は学会に関心を持つ傾向がある」と指摘しました。幹部たちが運営を担っていく中で、学会や公明党のあり方や自公連立の形が変容する可能性があるとの見方です。

池田氏の足跡と国際的な交流

池田大作氏は創価学会の第3代会長として、学会の拡大と海外布教に努めました。学会員は日本国内だけでなく、世界中にも存在しています。彼は各国の指導者たちと交流し、中国の周恩来首相やソ連のミハイル・ゴルバチョフ大統領との会談を行いました。世界の学会員としても活動し、英国の俳優オーランド・ブルーム氏や米国のジャズ音楽家ハービー・ハンコック氏、イタリアの元サッカー選手ロベルト・バッジョ氏などとも交流しました。

池田大作氏

池田大作氏は、平和、文化、教育の推進などに尽力し、歴史に大きな足跡を残しました。彼の死去は、学会や公明党にとって大きな損失です。今後の学会の進化や自公連立の動向には注目が集まります。

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