50年前の大洋デパート火災、目が悪い父とつないだ手が離れ…煙で視界遮られ姿見えず

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50年前の熊本市の大洋デパート火災から29日で50年が経ちます。その火災で104人もの人々が亡くなりました。この火災で父を亡くした原田真羊さん(52)が話します。幼い頃の彼女には火災の記憶はありません。父の死について初めて知ったのは30年以上経った後、母がテレビ局の取材を受けた時でした。

幼い原田さんは、火災の際、目の手術を受けて視界が悪かった父の手を引いて避難しました。その際、「(子どもを)引き上げろ」という声が聞こえ、彼女は助けられました。しかし、その瞬間、父とつないでいた手が離れてしまいました。屋内は停電で暗く、煙によって視界も遮られました。ふり返ると、父の姿は見えなくなっていました。

原田さんの母は、火災の辛さについてはあまり話しません。しかし、彼女は他の人々が同じような経験をしないように願っています。

原田さんは、火災を知らない世代が増えていることに気づきました。彼女は、「11月29日」を忘れずに、火災への意識を高めることが大切だと言います。防災意識を持つことで、多くの命が救われるのです。

原田さんの言葉に耳を傾け、私たち一人ひとりが防災について考えるきっかけとしましょう。

Source link: 日本ニュース24時間