宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の宙組に所属する俳優(25)が急死した問題が波紋を広げ続けています。2025年に開催される大阪・関西万博で「アンバサダー」に起用された劇団員5人が当面の間、アンバサダーとして活動しないことになりました。返す返すもあの会見で下手を打ったことが大きく響いています。
万博アンバサダーとは?
万博のアンバサダーは、歌劇団員の5人を始め、ダウンタウンやコブクロ、京都大の山中伸弥教授らが務めています。いわば、〝万博の顔〟と言える存在です。
しかし、歌劇団員5人については日本国際博覧会協会の石毛博行事務総長が24日、「今のスケジュールでは登壇予定はない。そういう状況が続くのではないか」と述べました。事実上、アンバサダーから外した形となりました。
石毛博行事務総長は、「万博は海外諸国を相手に活動している組織です。こうした国々は、日本以上にハラスメントや人権問題に厳格ですから、細心の注意を払うのは当然のことです。現時点では諸外国の参加辞退を食い止めるために必死なわけで、難癖を付けられないようにしないといけない。逆にいえば、〝宝塚さん、ちゃんとしてや〟ということです」と語っています。
会見の失敗が波紋を広げる
今月14日に行われた歌劇団側の会見は、俳優の遺族側からも世間的にも批判を浴びることになり、厳しい状況に追い込まれています。
特に新理事長に就任予定の村上浩爾取締役(56)が再検証を求める遺族側に「証拠となるものをお見せいただけるよう提案したい」と発言したことが尾を引いています。
「歌劇団を運営する阪急阪神ホールディングスは、大阪万博を支える大スポンサーのひとつですから、ここでつまずくとまずいわけです。だからこそ、ホールディングスの角和夫氏を宝塚音楽学校の理事長から外し、上部組織が調査に乗り出しました。そして学校の理事長も村上氏が兼任することになったのは、〝お前がケツを拭かんかい〟というわけですよ」と、在阪スポーツ紙記者は話しています。
また、歌劇団は遺族側と面談したことも明らかになっています。今さらながら火消しに奔走しているとみられても仕方がありません。とにかく、取り返しのつかない会見でした。
ソースリンク: https://news.yahoo.co.jp/articles/fbe974191672f39eba9441129c57af20970e98b0