アデン湾でのタンカー乗っ取り、海上自衛隊の護衛艦に警戒感

アデン湾でのタンカー乗っ取り事件について、地政学・戦略学者の奥山真司氏が新たな情報を解説しました。この事件では、海上自衛隊の護衛艦周辺で弾道ミサイルの発射が確認されました。一体どうして護衛艦にはミサイルを追尾するレーダーがなかったのでしょうか。

アデン湾タンカー乗っ取り、海上自衛隊の護衛艦周辺に弾道ミサイル

中東イエメン沖のアデン湾で、イギリスの会社が運航するタンカーが何者かに乗っ取られました。この事件に対し、海上自衛隊は護衛艦や哨戒機を派遣し、情報収集を行いました。しかし、その周辺で弾道ミサイルの発射が確認されたのです。このミサイルは、イエメンのフーシ派によるものではないかとも言われています。

ミサイルが落下した場所は、18キロ以上離れた海域だと言われています。これを具体的にイメージするために、東京駅から川崎駅、秋田駅から秋田空港までの距離くらいだと考えてみましょう。かなり遠い距離ですが、ミサイルの射程範囲内に入ってしまうのです。護衛艦には、船の高さから水平線が目視できる距離までの範囲内にミサイルが着弾したとされていますので、現場の人々はミサイルを目にすることはなかったでしょう。

酒井海上幕僚長の発表によると、派遣されている護衛艦「あけぼの」には弾道ミサイルを追尾するレーダーがないため、このミサイルを探知することができなかったそうです。こうした事実が明らかとなり、海上自衛隊は装備の不足による困難さを訴えています。しかしこのような包み隠さずの発表は、信頼性を高める上で重要です。海上自衛隊は、この地域には1隻しか艦船を派遣していないはずです。防衛費増額の話が持ち上がる中、人手不足が最も深刻な課題となってきていると考えられます。今回の事件は問題なく解決したものの、海外での更なる貢献を目指すためには、新たな人材の確保が必要とされています。ただ、海上自衛隊の人気はあまり高くないようですが、長期航海にはなくてはならない存在と言えるでしょう。

この記事の元のリンク: 日本ニュース24時間

[Image: アデン湾を航行する護衛艦「あけぼの」]

この記事は、アデン湾でのタンカー乗っ取り事件について解説しました。海上自衛隊の護衛艦周辺での弾道ミサイル発射により、安全性の問題が明らかになりました。海上自衛隊は人手不足に悩んでおり、これを解決するために新たな人材の確保が求められています。海自には、海外で活躍する若い人材が必要です。あなたも海自で戦略的な活動に携わり、国際貢献を目指してみませんか?