代表電話2種類の大阪・摂津市…市内なのに市外料金

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 大阪府摂津市のホームページ(HP)を見ていて「あれ?」と思った。トップページに掲載された代表電話の番号が2種類あるのだ。それぞれ「06」、「072」の市外局番で始まっている。なぜ代表電話が2つあるのか。

 市防災管財課によると、市内は西側が「06」、東側が「072」の市外局番に分かれており、電話料金の負担を考慮して2種類の代表番号を設けている。市外局番が異なる通話は、同一の場合より料金が多くかかるためだ。

 同市は昭和41年に市制施行。代表電話は当初、「06」で始まる番号だけだったが、平成3年に、当時東側で使われていた「0726」を併設、その後の局番変更に伴い「072」になったという。担当者は「2つの代表電話はそれぞれの地域になじんでおり、1つにすることは考えていない」と説明する。

 大阪府内には43市町村がある。各自治体HPのトップページを調べてみると、ほとんどが1種類の電話番号のみを掲載していた。

 例外は摂津市のほか、大阪市と岬町。大阪市はコールセンターと代表電話の2種類が記載され、各種手続きなどはセンター、それ以外は代表電話にかけるよう求めている。一方、岬町はHPに代表番号を掲載せず、各課の直通番号がリンクされている。以前はHPに代表番号を載せていたが、平成30年にHPをリニューアルした際、業務効率化のために変更したという。ただ代表番号は現在も存続しており、町の担当者は「今後、代表番号のHP掲載を検討したい」と話す。

 NTT西日本によると、大阪府内では、2種類の市外局番が使われている自治体がほかにもある。大阪市、池田市、富田林市、東大阪市、忠岡町などだ。大阪市は「06」のみと思いがちだが、一部が「072」となっている。また忠岡町は面積3・97平方キロの「日本一小さい町」として知られるが、「072」と「0725」がある。

 市外局番は文字通り解釈すれば、市外にかけるときに必要な番号。だが、加入電話の場合、同一市域内に2つの市外局番があれば、市内通話なのに市外通話の料金がかかるわけだ。

 ところで、「072」は北部の高槻市や南部の泉佐野市など大阪府内の広い地域で使われている市外局番だが、高槻市と泉佐野市で通話する場合は市外通話の料金となるという。

 本当にややこしい。(張英壽)

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