ロシア軍、17万人増員 侵攻長期化で大統領署名

ロシア軍
2021年5月、対独戦勝パレードのリハーサルに参加するロシア軍の兵士=モスクワ(ロイター=共同)

ロシア大統領府は1日、プーチン大統領が軍人を最大132万人に増やす大統領令に署名したと発表しました。これにより、ロシア軍は最大17万人、約15%の増員となります。ロシアはウクライナ東部ドネツク州などで攻勢をかけており、侵攻が長期化する中で前線の兵員不足を補う狙いがあるとみられています。

増強の理由

国防省は、ウクライナ侵攻と北大西洋条約機構(NATO)拡大の脅威への対応だとしています。志願制の契約兵を増やすことで、兵員不足を解消しようとしています。

プーチン氏は昨年8月にも軍の総定員を増やす大統領令に署名し、同年9月には予備役30万人の部分動員を発表しました。今回の増員も追加動員の前触れではあるものの、強制的な動員は行われないと国防省は1日の発表で明言しました。

ロシア安全保障会議副議長のメドベージェフ前大統領は1日の会議で、年初から約45万2千人が軍に入隊し、モスクワやクリミア半島、南部チェチェン共和国で志願兵を組織的に集めていると述べました。

ロシア軍の現状

ロシアの軍事ブロガーらは通信アプリで、ドネツク州の激戦地マリンカにロシア国旗が掲げられたとする映像とともに、ロシア軍が制圧したようだと伝えました。侵攻の現状については、情報が錯綜しており、詳細は定かではありません。

ロシアは今後も軍事力の増強に取り組んでいくことが予想されます。その動向に注目が集まります。

記事の情報元:[日本ニュース24時間](https://jp24h.com)