米ミシガン州銃撃事件、17歳被告に仮釈放なしの終身刑　生徒4人を殺害

米ミシガン州オックスフォードの高校で2021年に発生した銃撃事件で、17歳の被告、イーサン・クランブリーに仮釈放なしの終身刑が言い渡されました。

生徒4人を殺害、教師1人を含む7人を負傷

銃撃事件では、生徒4人が殺害され、教師1人を含む合計7人が負傷しました。オークランド郡の裁判所は、この事件の被告であるイーサン・クランブリー被告（17歳）に対して、終身刑を言い渡しました。

被告の弁護側は、被告の人生には救いの余地があると主張しましたが、判事はその主張を退けました。判事は、被告が自らの言葉で「これは自分以外の誰の責任でもない」と証言したことを指摘しました。

判事によると、被害者の1人であるジャスティン・シリング（当時17歳）は、被告にひざまずくように言われ、至近距離から撃たれました。もう1人の被害者であるハナ・セント・ジュリアナ（当時14歳）は、倒れた後に再度撃たれたとのことです。

判事は、「これは処刑、拷問だ。彼はほとんどの被害者を複数回撃っている。しかも、彼自身が書いているように、犯行の目的は悪名を残すためだった。ミシガン州史上最悪の学校銃撃犯として名を残すのが彼の望みだった」と指摘しました。

量刑言い渡しに先立ち、クランブリー被告は「私は真の悪人。決してやってはならないことをやってしまった」と発言しました。また、どんな刑が言い渡されようと「より良い人間になるよう努める」と述べました。

米最高裁は2012年、少年に対する仮釈放なしの終身刑について、ごく一部の犯人を除き過剰な刑罰に当たるとの判断を示しました。この後に仮釈放なしの終身刑を言い渡された未成年はクランブリー被告が初めてであり、犯行時の被告の年齢は15歳でした。