背中に縫いぐるみをたくさん付けた病院の警備員が話題に

背中に縫いぐるみをたくさん付けた警備員

最近、中国北東部の遼寧省大連市児童病院で一人の警備員の姿が注目されています。彼の制服には背中にたくさんの縫いぐるみが付けられており、子供たちや保護者たちの心を和ませているのです。この警備員は与晶景さん(38歳)という名前で、病院内で落ちていた縫いぐるみを拾ったことがきっかけで、自ら制服に付けるようになりました。

縫いぐるみを背負う警備員

与さんはある日、病院内で落ちていた縫いぐるみを見つけました。誰かが落としたものかと待っていましたが、持ち主が現れなかったため、子供が見つけやすいように制服に縫いぐるみを付けることにしました。それ以降、与さんは他の警備員が見つけた縫いぐるみも制服に付けるようになりました。彼は自分が「歩く遺失物取扱所」のようになったと感じていたのです。

子供たちの心を癒す

のんびりとしたパトロールを続けているうちに、子供たちが与さんの背中に付けた縫いぐるみを見つけるために病院に訪れるようになりました。彼らは与さんと遊ぶことを楽しみにしており、縫いぐるみを見ると心が落ち着くと話します。このような反応を見た与さんは、自腹で縫いぐるみやおもちゃを購入し、泣きわめく子供たちを落ち着かせるようになりました。

心の温もりを与える縫いぐるみ

与さんの背中に付けられた縫いぐるみの話は広まり、子供たちが彼に会いたがって病院を訪れるようになりました。ある日、泣き出した子供に与さんは縫いぐるみをプレゼントしました。その子供は入院期間中ずっと与さんに会いたがりましたが、階段を上ることができず、退院まで会えなかったのです。

しかし、再検査の日になって、子供はわざわざ与さんに会いに来て、次に会う時は自分のおもちゃをプレゼントすると約束しました。与さんは、「私には病気を治す力はありませんが、子供たちの苦痛を少しでも和らげられるなら、それが何よりの喜びです。自分も父親なので、子供たちの笑顔が見たいんです。」と話しています。

この背中に縫いぐるみをたくさん付けた病院の警備員の物語は、多くの人々の心を温かくしました。与さんの優しさと思いやりに触れ、彼の行動に感銘を受けた人も少なくありません。

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