江東区では、前区長の辞職に伴い行われた区長選が終了し、新たな区長が誕生しました。無所属新人の大久保朋果氏が、自民党、公明党、国民民主党、そして都民ファーストの会の推薦を受けて出馬し、新顔4人を破り、初当選を果たしました。投票率は39.20%で、前回の48.86%を下回りました。
大久保氏の勝利
江東区長選は、今年2度目の選挙となります。4月の前回選挙では、自民党の元衆議院議員である木村弥生氏が初当選しましたが、その後、東京地検特捜部の捜査を受けて辞職を表明しました。同様に支援した柿沢未途自民党衆議院議員も捜査を受け、法務副大臣を辞任しました。この選挙戦では、「政治の信頼回復」が焦点となりました。
また、前回選挙では自民党候補との争いが中心でしたが、今回は与野党が分かれて3人の候補が対決する形となり、選挙の構図が一変しました。
大久保氏は、「都庁での経験を生かして、区民の生活を最優先する区政を実現する」と主張しています。また、都民ファーストの特別顧問である小池百合子都知事の写真をポスターに使用し、知事も公務の合間に応援に入るなど、「小池カラー」を前面に出して戦いました。一方、木村氏に関する問題や、派閥の政治資金パーティーを巡る裏金疑惑も浮上し、自民党の活動は目立たなかったのが現状です。
他の候補の結果
大久保氏以外の候補も頑張りましたが、結果は伴いませんでした。
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無所属新人の元立憲民主党区議、酒井菜摘氏(37)=立憲、共産党、れいわ新選組、社民党、東京・生活者ネットワーク支持=は、野田佳彦元首相ら立憲民主党や共産党の国会議員が連日応援に入り、政権や自民党を批判しましたが、及びませんでした。
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その他、医療法人理事長の小暮裕之氏(44)=日本維新の会推薦=、元区議の三戸安弥氏(34)、元国税庁職員の猪野隆氏(58)も無所属新人として出馬しましたが、敗れました。
区選管が発表した確定票の結果は以下の通りです。
- 大久保朋果氏:57,029票
- 酒井菜摘氏:34,292票
- 三戸安弥氏:31,320票
- 猪野隆氏:28,819票
- 小暮裕之氏:12,649票
これから新たな区長になった大久保氏には、多くの課題が待ち受けています。区民の期待に応え、区政を進めていってほしいと思います。
記事の出典: 日本ニュース24時間