沖縄知事「新基地は不要」辺野古移設めぐり名古屋で講演

　沖縄県の玉城デニー知事は１９日、名古屋市で講演し、米軍普天間飛行場（宜野湾市）の名護市辺野古移設をめぐり「沖縄に新たな米軍基地はいらない。平和と経済を両立する方向で歩みたい」と述べた。講演は、世論を喚起するため６月に東京都内で始めた全国キャラバンの一環として開いた。

　県が求める日米地位協定の見直しについても言及し「米国に申し入れることは可能だが、運用の改善だけで本格的に改定しようとしない」と日本政府の対応を批判した。辺野古問題や地位協定に関し「沖縄だけの問題ではなく、国民一人一人が自分事として考えていただきたい」と訴えた。