東大を卒業した全盲のピアニスト・菅田利佳さんが郷里で講演…志を高く掲げることの大切さを伝える

演奏を披露する菅田さん(和歌山市で)

東京大学の教育学部を卒業し、現在はピアニストとしても活躍している、全盲の菅田利佳さん(23歳)が、和歌山市の県立図書館で講演会を行いました。この講演会では、星林高校の生徒たちに対し、志を高く掲げることの大切さを伝えました。

学び舎での講演

菅田さんは、3歳の頃に「網膜色素変性症」という病気を患い、その後視力を完全に失いましたが、ピアノのレッスンを続けることになりました。中学生の頃、韓国で開催された音楽演奏会に招かれ、海外のピアニストたちとの交流を通じて、言葉や文化の壁を越えることの素晴らしさを実感しました。その経験から、菅田さんは星林高校の国際交流科に進学することを決めました。

東大進学と教育への志

講演では、高校時代の思い出などを紹介しながら、「私が『できない』と思い込んでいた授業や学校行事に参加できる方法を友達が一緒に考えてくれた。こうした経験の恩返しができればと思い、東大に進み、教育を学ぶことにした」と振り返りました。

ピアニストとしての活動

今年の春から、菅田さんは都内で会社員として働きながら、ピアニストとしても活動しています。講演会の会場でも、モーツァルトやドビュッシーの名曲を披露しました。

この講演会を通じて、菅田さんは苦境に立たされながらも、自分の夢を追い続けることの大切さを伝えました。彼女の勇気と情熱は、多くの人々に希望と勇気を与えることでしょう。

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