この冬、渋谷から電車に乗り、浅い眠りに落ちてしまった人たちにとって、終電でもう一度目を覚ます夢のような体験が待っていました。「最果ての終着駅」で目覚めた人々は、自分の過ちに気付き、必死に帰路を探すことになります。
■久しぶり忘年会 盛り上がり“寝過ごし”
年末の新橋は、盛り上がりを見せていました。コロナ5類移行後、初めての忘年会シーズンだけに、人々は喜びにあふれていました。
入社1年目の新人「めちゃくちゃ楽しいです」と喜びを語ります。一方で、上司は去年忘年会を行わなかったと話し、海外赴任から戻った人は「5次会まで行く予定です。エンジョイ、ジャパン！」と楽しみを語っていました。
駅周辺の店舗も大忙しで、予約やキャンセルが途切れず、席数の3倍に相当する200人以上をお断りせざるを得ない状況だったといいます。人々はコロナの時期を忘れ、酒に酔いしれていたのでしょう。
しかし、終電が近づくと、飲み過ぎて大声を出す人たちやトラブルを起こす人たちも現れました。飲み過ぎによる「寝過ごし」は注意が必要です。終電に乗れたと思って安心して眠ってしまえば、たどり着く先は何もない「最果ての終着駅」です。
■渋谷から43駅「絶望の駅」 正座でうつむく?
渋谷から43駅先にある南栗橋駅は、深夜になると営業している店がなく、寝過ごした人たちからは「絶望の駅」と呼ばれています。
ある男性が電車から起こされましたが、もう電車はなく、もどる手段がありません。
男性は言います。「ちょっとやっちゃったなって感じです」と後悔の念を抱きながらも、駅前で正座しながら頭を下げていました。
大袋駅で降りる予定だった男性は、「南栗橋ですか」と驚きながら尋ねます。草加で飲み会をした後、寝過ごしてしまっていたのです。
男性は母親に連絡して迎えを頼もうとしますが、タクシーに乗ってもらうことができるのか心配です。
タクシー乗り場はすぐそばにありますが、男性は躊躇します。「高くつくだろうな。でも、行ってみないと分からない」と言いながら、力なく立ち上がり、フラフラとタクシーに乗り込み、その場から去っていきました。
この冬、寝過ごしには十分に気をつけたいものです。終電を逃してしまうと、一夜のドラマが待っているかもしれません。
ソースリンク：日本ニュース24時間
