仏俳優ドパルデュー氏のろう人形撤去、性的暴行疑惑に再注目

フランス・パリのグレバン(Grevin)ろう人形館は、著名俳優ジェラール・ドパルデュー氏(74)のろう人形を撤去しました。これは、同氏が性的暴行で告発されたことを受けた措置です。

グレバンは、ドパルデュー氏のろう人形の前に立った利用者の否定的な反応や、ソーシャルメディアの意見を考慮して撤去を決めたと説明しています。このろう人形は1981年から展示されていました。

ドパルデュー氏はフランス映画界の象徴的な俳優であり、これまでに200作品以上に出演してきました。2020年には性的暴行の容疑で起訴され、また、女性十数人が性的嫌がらせや性的暴行の被害を申し立てています。

最近のテレビ番組でドパルデュー氏が性差別的な発言をしたことが報じられ、彼の疑惑は再び注目を集め、フランス映画界での性差別に関する議論も再燃しています。

先週、文化相のリマ・アブドゥルマラクは、ドパルデュー氏の行為はフランス全体の恥であり、同氏に授与された最高勲章であるレジオン・ドヌール(Legion of Honour)を剥奪する可能性を示しました。