陸自北部方面総監離任会見「北海道地震、隊の真価問われた」

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離任記者会見を行う陸上自衛隊北部方面総監、田浦正人陸将=21日午前、札幌市中央区の札幌駐屯地(寺田理恵撮影)
離任記者会見を行う陸上自衛隊北部方面総監、田浦正人陸将=21日午前、札幌市中央区の札幌駐屯地(寺田理恵撮影)

 北海道の防衛や災害派遣などを担う陸上自衛隊北部方面隊の総監、田浦正人陸将(57)が21日、札幌市中央区の陸自札幌駐屯地で離任記者会見を行った。在任中に起きた北海道胆振(いぶり)東部地震などを挙げ、「北部方面隊の真価を問われることがたくさんあったが、使命感あふれる隊員たちのおかげで任務を完遂できた」と述べた。

 着任から約1年後の平成30年9月6日に発生した胆振東部地震では、雨や余震による二次災害の恐れもある中、隊員は危険を伴う行方不明者の捜索を続けた。「現場の隊員が『続行したい』と熱望し、94時間余りで全ての方を発見できた。自衛官は入隊時に『事に臨んでは危険を顧みず』と宣誓するが、その中身を目の当たりしたというのが現場の指揮官としての実感だった」と振り返る。

 平成16年、イラク復興業務支援隊長としてイラク南部サマワに入り、危険と隣り合わせで地域の安定に貢献。23年3月の福島第1原子力発電所事故では、事故対応の最前線で調整所長として指揮を執った。

 「われわれは万能ではないが、想定外を想定し、得たノウハウを全て動員して頑張ったのが自衛官の真骨頂だと思った」。23日付で退職。当面は東京の自宅で、10年間の単身赴任で「多大な迷惑をかけた家族に罪滅ぼし」をするという。

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