CIAの中国内部情報網崩壊…24人が収監・処刑され情報収集困難に

最近、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が報じたところによると、10年ほど前に米国中央情報局(CIA)のために働いていた中国国内の情報要員24人が逮捕され、収監または死刑にされたという情報が明らかになりました。これにより、CIAは中国国内の人的情報網を再構築するのに困難を極めているとされています。

2010年から2012年の間、CIAは中国国内の情報ネットワークを失いました。当時、中国国内の情報要員は高位官僚や共産党員と緊密なつながりを持ち、情報提供を行っていました。しかし、習近平主席が反腐敗政策を開始し、反逆者らが処断されると、CIAの情報網も崩壊しました。

この件に詳しい元官僚は、「CIAは中国共産党と政府内の高位官僚を利用し、大規模な情報網を築いていました」と語っています。

また、中国との関係を重視していたCIAは、中国の情報員を抱き込むことにも困難を感じていました。当時、中国では米国に対する警戒心が高まり、難しい状況が続いていました。

CIAは現在も中国国内の情報網を再構築するために奮闘していますが、中国指導部の計画や意図に対する洞察力には限界があるといわれています。特に台湾問題などの核心的な安全保障問題について、習主席や核心勢力の意図を把握することは難しいとされています。

米下院情報委員長のマイク・ターナー氏は、「中国の目標や目的は非常に大きく、我々が上手くやっているとは言えない」と述べています。

そのため、中国を重要視するCIAは、中国国内の情報網を強化するために予算を2倍以上に増やし、中国任務センターを唯一の単一国のセンターと位置づけています。さらに、中国語を使える人材や情報技術(IT)に精通した人材の採用も増やす予定です。

習近平主席のリーダーシップや不安定な中国経済に対する不満が高まる中、米国の情報当局は中国の情報員を抱き込むチャンスが訪れるかもしれません。困難な目標ではありますが、不可能ではないという声もあります。

CIAは引き続き、中国国内の情報網を再構築するために努力を続けています。

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