ウクライナと国境を接するロシア西部ベルゴロド州で、ウクライナ軍による大規模な砲撃があり、少なくとも22人が死亡し、100人以上が負傷したと報じられています。これは侵攻後、ロシア領内での最も深刻な被害となります。
ウクライナ軍の報復による被害
ウクライナはこれまで、ロシアによるエスカレーションを懸念し、ロシア領内への攻撃を制限してきました。しかし、ロシア軍による大規模な空爆が行われたことで、ウクライナも報復の意図を示しています。ウクライナへの欧米の軍事支援の減少を受けて、ウクライナによるベルゴロド州への攻撃は一線を超えたものとなっています。
ロシア軍の報復空爆
自国領内での被害に対して、ロシア軍はウクライナの首都キーウなどへの空爆を行っており、報復合戦の様相が濃くなっています。ベルゴロド州は特別軍事作戦の開始後、散発的な攻撃を受けており、数千人の住民が別の地域に避難していると報じられています。
ロシア国防省の反応
ロシア国防省は、ウクライナ軍による砲撃に対して、クラスター弾や多連装ロケットシステムが使用されたが、大半はロシアの防空システムで迎撃されたと説明しています。一連の攻撃により、集合住宅や民家が被害を受け、火災が10カ所で発生したと報道されています。
国際社会の反応
ロシアは国連安全保障理事会の緊急会合の開催を要請し、ウクライナ軍の攻撃を意図的なテロ行為と非難し、今後のウクライナへの支援について説明を求めています。
ウクライナ治安当局者は、攻撃の標的は軍事施設に限定されており、被害の拡大はロシア空軍の未熟な働きによるものだと主張しています。
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