米国の大統領選は本格化し、ドナルド・トランプ前大統領が選挙戦を戦う前に投獄されるかもしれないとの憶測が広がっています。
トランプ氏には2つのかん口令
トランプ氏は78件の罪状で起訴されており、有罪となると641年の拘置刑が課せられる可能性があります。具体的な罪状は以下の通りです。
- ポルノ女優に対する口止め料に関わる証票類の偽造
- 機密文書の持ち出しとその内容の漏えい
- 2020年大統領選挙転覆の試み
これらの罪状については3月から審議が始まりますが、トランプ氏側の引き伸ばし作戦により、選挙の行方は不透明です。
しかし、最近、トランプ氏への司法命令が2件発令されました。これは「かん口令」と呼ばれ、判事によるトランプ氏への口頭の発言を禁止するものです。一件目は、トランプ氏が資産価値を偽って不正な利益を得たとして裁判を受ける際、「政治的な裁判だ」と非難したため、判事からの命令です。
トランプ氏はSNSにて、チャック・シューマー民主党院内総務と一緒に写っている女性を「シューマーのガールフレンド」と書き込み、裁判が民主党支持者によって影響を受けていると主張しました。そのため、5000ドル(約72万円)の罰金を課せられました。更に、記者団に対し「この裁判の判事は非常に党派性の強い人物だ」と発言し、1万ドル(約144万円)を支払うよう命じられました。
アーサー・エンゴロン判事は「もし命令違反が続けば、今度は拘置刑を課すことになる」と述べ、「当法廷の忍耐は既に警告の域を超えている」とも忠告しました。
もう一つのかん口令は、トランプ氏の2020年の選挙干渉に関連して、検察官や証人を威圧するような発言を禁じるもので、タニヤ・チュトカン判事は「被告人の表現の自由の権利も、司法の秩序に必要な場合は譲歩しなければならない」と述べました。
このようなかん口令違反により、トランプ氏の「投獄」の可能性も浮上してきました。
ソースリンク: 日本ニュース24時間