東京都新宿区選挙管理委員会は2日、NHKから国民を守る党で4月21日投開票の同区議選に当選した松田美樹氏(32)について、公選法が定める区内での居住実態が認められないとして、当選無効を決定した。21日以内に都選管に審査を申し立てなければ正式に決まり、次点候補が当選者となる。
区選管によると、松田氏は2018年12月21日に同区への転入届を提出。以降毎月の水道とガス使用量は0~1立方メートルで、電気も室内の冷蔵庫の消費電力と同じ程度だった。
松田氏は区選管の聞き取りに「寝泊まりしていた」と説明したが、洗濯やペットの世話など生活の多くが転入前の住所で行われており、区選管は「新宿区に生活の本拠があったとは認めがたい」と判断した。