横浜市議会が3日開会し、市はカジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致に向けた調査費など2億6千万円を含む34億円の補正予算案を提出した。
林文子市長は質疑で「横浜の将来への危機感からIR誘致を決断した。国家的なビッグプロジェクトであり、横浜の観光や地域経済をけん引する事業だ」と意気込みを語り、市独自のマーケティング調査を進めることを明らかにした。
候補地の山下ふ頭(横浜市中区)を利用する港湾事業者が誘致に反対している点については「丁寧に説明し理解を得られるように努める」と述べた。市内全ての区で市民に向けた説明会を開き、自ら説明するという。
IR関連予算案の内訳は、誘致に関する調査や支援を監査法人に委託する費用や、市内のギャンブル依存症の実態調査費用など。補正予算案には、他に横浜駅西口駅前広場の整備事業の費用6億4700万円などを盛り込んだ。