【兵庫県】傷を抱えた兄妹の物語。岩松了作・演出の舞台『スターマン』がピッコロ劇団で上演決定！

演劇ファンのみなさま、お待たせしました！ 1991年に初演され、多くの観客の心を掴んだ岩松了の名作『スターマン』が、ピッコロ劇団によって再演されることが決定しました。

今回の舞台では、実力派俳優陣が織りなす濃密な人間ドラマに期待が高まります。岩松了独特の世界観を、ぜひ劇場で体感してください！

あらすじ

舞台は、傷を抱えた兄と妹が二人で暮らす部屋。妹の将来を案じる兄は、部下の小野寺を家に招きます。同じ頃、妹の同級生だったという岸川も訪ねてきて…。

複雑な事情を抱えた登場人物たちが織りなす、先の読めない展開から目が離せません。

岩松了からのメッセージ

「『スターマン』は、私が初めて女性を主人公として書いた戯曲です。1991年執筆なので32年という年月が流れています。中学生や高校生の時、教室の端っこの方の席で、あまり友達も作らず、休み時間になっても1人で何をしてるんだろう？と思わせる女の子がいました。もし悩みがあるのなら聞いてあげるのに、と思ってもそんな子は私の近くに来るわけもありません。そしてなぜか理屈っぽいような気がする。若いんだから理屈はいらないのにと思ってもその子は理屈に走る。だから私は「自分の中の何を拒否してるの？」と言いたくなってしまう。あの日教室の片隅にいた女の子と『スターマン』(デビッド・ボウイ)の仲介で私はこんな風に出会った…。そして今、ピッコロ劇団の、あの頃まだ生まれてもいなかった役者たちと、こうして出会う喜び！」