1986年に週刊少年ジャンプで連載が開始され、その後、掲載誌を変えながら今も続く荒木飛呂彦の大人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ。同作は独特な台詞回し、超能力を擬人化したスタンドという存在、“ジョジョ立ち”と呼ばれるポーズなど、後世の作品にも大きな影響を与えたシリーズだ。
1880年のイギリスでの吸血鬼との戦いからはじまり、現代のハワイで富豪になる夢を抱く少年までーー長いジョースター家の歴史を描いた『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ。その中でも『イクサガミ』の原作者・今村翔吾も同作を執筆する際に参考にしたと語る第7部「スティール・ボール・ラン」のアニメが2026年にNetflixで配信される。
第7部「スティール・ボール・ラン」あらすじは…
19世紀末のアメリカ。蒸気機関車が大陸を横断した時代に、大富豪スティーブン・スティールたちが大陸横断レースを開催する。天才騎手だったが、下半身不随になって引退を余儀なくされた主人公のジョニィ・ジョースターは、“鉄球の回転エネルギー”を操るジャイロ・ツェペリと出会い、生きる希望を見出してレースに参加することを決める。様々なバックボーンを抱える騎手たちが参加し、レースが盛り上がりを見せる中、その裏では大きな陰謀が動いていた……。
これまでの『ジョジョの奇妙な冒険』とは一味違う新しい物語
第1部「ファントムブラッド」から第6部「ストーン・オーシャン」までの物語は、主人公たちジョースター家と宿敵のDIOの因縁を描いてきた。しかし、第6部「ストーン・オーシャン」で敵のスタンドであるメイド・イン・ヘブンの能力で時間が加速してしまい、宇宙は一度終わり、新しく生まれ変わる。それにより、世界は一巡し、第6部「ストーン・オーシャン」までの設定とは異なった新しい『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズがはじまった。
これまでの『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズでは、勧善懲悪の要素が強かったが、第7部「スティール・ボール・ラン」ではそれぞれのキャラクターが正義や目的を持ち、ときにはエゴがぶつかり合う人間ドラマが描かれる。それは主人公のジョニィ・ジョースターも例外ではなく、彼も善人とは言い難い側面を持つ人物として描写されている。
『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの全体のテーマとしてあるのが“人間賛歌”であり、それを象徴するのが正義の中にある輝きや、恐怖を克服する勇気を意味している“黄金の精神”である。それに対し、第7部「スティール・ボール・ラン」でジョニィ・ジョースターが持つとされるのが、目的達成のためならば殺人も厭わない“漆黒の意志”である。






