立憲民主党の福山哲郎、国民民主党の平野博文両幹事長は10日、衆参両院での統一会派結成をめぐって国会内で会談し、来週早々にも党首会談を開催することで合意した。立民の枝野幸男、国民の玉木雄一郎両代表のほか、衆院会派「社会保障を立て直す国民会議」の野田佳彦代表も参加し、詰めの協議を行う。
福山氏は会談後、記者団に新会派の運営方法や意思決定の手続きなどについて「かなりの部分で話し合いが進んだ」と語り、交渉が進展したとアピールした。ただ、平野氏は秋の臨時国会前の新会派結成に関して「(協議が)整えばだ」と述べ、交渉で主導権を握りたい立民側を牽制(けんせい)した。
党首会談では、会派名や人事などの懸案事項が議題になるとみられる。統一会派をめぐる交渉の現状について、立民幹部は「7、8合目までは来ている」と語るが、会派名や人事をめぐる両党の考えにはいまだ溝がある。
一方、国民幹部は「自民、公明両党の連立政権が長続きする秘訣(ひけつ)は、規模が大きい自民が小さな公明にいろいろと気遣っているからだ」とし、立民側に譲歩を迫るが、落としどころはみえていない。