【衆院選2024】東京18区 激戦区の行方:菅直人氏の後継、松下玲子氏の挑戦

東京都武蔵野市、小金井市、西東京市を擁する東京18区。長年、立憲民主党の重鎮・菅直人氏が議席を守り、リベラル色の強い地域として知られています。2024年衆議院選挙では、菅氏の引退表明を受け、後継指名を受けた松下玲子氏が立憲民主党の新人候補として出馬。自民党は、農林水産省出身の新人、福田かおる氏を擁立し、議席奪還を狙います。

菅氏の引退と後継者指名

44年間の長きにわたり衆議院議員を務めた菅直人氏。2011年の東日本大震災発生時における首相としての対応は、現在も賛否両論が渦巻くものの、その誠実な姿勢は多くの人の記憶に刻まれています。

そんな菅氏が後継者として指名したのが、松下玲子氏です。松下氏は松下政経塾出身、民主党都議を経て、2017年に武蔵野市長に就任。行政経験も豊富で、菅氏とは「原発ゼロ」など政策的な方向性も一致しています。

菅直人氏と松下玲子氏菅直人氏と松下玲子氏

菅氏は松下氏について、「行政職をきちんとやり遂げて、国政で十分に通用する。私が長くやったことを誰が受け継いでくれるか、その意味で適任者だ」と、その資質を高く評価しています。(出典: 産経新聞)

松下玲子氏、選挙戦への抱負

松下氏は、「有名な政治家で首相になった人の後で、プレッシャーは半端ではない。対話を大事にしてきた市民政治を受け継ぎたい」と、選挙戦への意気込みを語っています。

選挙期間中は、JR東小金井駅前で「福島原発事故の対応も賛否両論あったが、当時の首相が菅さんで良かったと本当に思っている。事実を隠さず、ありのまま国民に伝えた首相が菅さんだ。その後を引き継ぐことはとても責任が重い」と、菅氏の姿勢を引き継ぐ決意を表明しました。

自民党、議席奪還へ

一方、自民党は、公募を勝ち抜いた農林水産省出身の新人、福田かおる氏を擁立。大物議員を次々と応援に送り込み、議席奪還に全力を注ぎます。

東京18区は、長年、立憲民主党が議席を獲得してきたものの、近年は自民党も支持を伸ばしており、接戦が予想されています。

まとめ

菅氏の後継者として、松下氏がその議席を守り抜くのか、それとも自民党が議席を奪還するのか。東京18区の選挙戦は、今回の衆院選の行方を占う上でも重要な意味を持つと言えるでしょう。