秋も深まり、暖房をつけて過ごす季節になりました。
エアコン暖房や床暖房を使うと部屋が乾燥するので、加湿器なしには過ごせません。インフルエンザや風邪の予防としても期待できる加湿器。どんな製品を選べばいいのか、使い方のポイントも含めて解説します。
【写真】今回紹介した加湿器がずらり
■加湿器が必要な暖房と不要な暖房
石油やガス、薪ストーブなら加湿器は不要です。昭和の時代によく見かけたやかんを乗せた石油ストーブやガスストーブはもちろん、ファンヒーターも加湿器は不要です。
これらの暖房機器は、燃料を燃やすときに水蒸気も発生するからで、石油ストーブだと1Lを燃やすと、約1Lの水蒸気が発生します。実はストーブの上に置く、やかんも不要なのです。
逆に、何かを燃やさずに室温を温める暖房は部屋が乾燥するので、加湿器が必要。エアコンの暖房や電気ストーブ、セラミックヒーター、PTCヒーター、オイルヒーター、床暖房の類いです。これらは室温が高くなるほど部屋が乾燥します。
冬は屋外の湿度が20〜30%しかなく、室内だと10%以下になる場合もあります。乾燥が進みますので、加湿器が必要なのです。
■複合機と専用機、どちらがいい?
加湿器は専用機以外に、空気清浄機(フィルターで菌などを濾し取る)や空間除菌機(菌の活性を抑えるイオンなどを放出)と一体になった複合機がありますが、オススメは専用機です。
加湿器はお手入れをサボると内部がカビます。専用機なら春になったら片付けるので、タンクやフィルターのカビを発見しやすいですし、お手入れも簡単です。
一方、複合機は春以降も空気清浄機として使うので、お手入れを忘れがち。室温が上がれば加湿ユニットにカビが発生しやすくなり、しかも、加湿ユニットは空気清浄機の空気を吸い込むフィルターの後段にあるので、空気清浄機の風に乗ったカビやカビの胞子を、部屋中にまき散らすおそれがあるのです。






