世界を魅了した歌声、31歳で幕を閉じる
人気ボーイズバンド「ワン・ダイレクション」の元メンバー、リアム・ペインさんが10月16日、滞在先のアルゼンチンのホテルで死去しました。31歳という若さでした。報道によると、ペインさんはホテルの窓から転落したとみられ、現地当局は薬物問題との関連を含め、詳しい死の状況を捜査しています。
ホテルの窓から転落死、薬物乱用の痕跡も
ペインさんは数日前からブエノスアイレスのホテルに滞在していました。16日午後、ホテルから「男性客が暴れている」と警察に通報があり、駆けつけた警察官がペインさんを発見。その後、死亡が確認されました。
アルゼンチン検察によると、ペインさんは転落時に一人だったとみられ、客室からは薬物が押収されたとのことです。また、検視の結果、死因は転落による外傷と出血だと判明しました。
リアム・ペインさんが転落死したホテルを警備する警察官
孤独、薬物依存… 若きスターを襲った苦悩
ペインさんは近年、心の健康問題や薬物依存に苦しんでいたことを公表していました。2019年にはテレビ番組で、繰り返し孤独感に襲われると告白。「あまりにも頻繁に人が自分の中に踏み込んでくる。いつ終わるんだろうと思う」と苦しい胸の内を明かしていました。
また、2021年のポッドキャストでは、アルコール依存症に苦しんでいることを告白。「バンド時代、ホテルの部屋に閉じ込められることが多く、ミニバーのアルコールに手を出したのが始まりだった」と語っていました。
元メンバーや歌姫リタ・オラも追悼
ペインさんの訃報を受け、ワン・ダイレクションの元メンバーであるハリー・スタイルズ、ナイル・ホーラン、ゼイン・マリク、ルイ・トムリンソンは連名で追悼のコメントを発表。「彼と分かち合った思い出は、一生の宝物になる」と故人を偲びました。
また、2018年にペインさんとデュエット曲「フォー・ユー」をリリースした歌手のリタ・オラさんは、16日の日本公演で同曲を熱唱。涙ながらに歌い上げる姿が多くのファンを感動させました。
早すぎる死、惜しむ声が広がる
若くしてこの世を去ったペインさん。その早すぎる死に、世界中のファンから悲しみの声が上がっています。心よりご冥福をお祈りいたします。
