トランプ前大統領、ゼレンスキー氏を痛烈批判!「負け戦だ」発言で波紋広がる

ウクライナ侵攻巡り、再び過激発言

アメリカ大統領選の共和党候補であるトランプ前大統領が、ウクライナのゼレンスキー大統領に対する痛烈な批判を展開し、波紋が広がっています。10月17日放送のポッドキャスト番組のインタビューで、トランプ氏はゼレンスキー氏について「戦争を始めるべきではなかった。負け戦だ」と発言。ロシアによるウクライナ侵攻を正当化するような発言とも受け取れることから、民主党候補のハリス副大統領陣営は強い反発を示す構えを見せています。

トランプ前米大統領(ロイター=共同)トランプ前米大統領(ロイター=共同)

プーチン氏寄りの姿勢は変わらず

トランプ氏は以前から、ロシアのプーチン大統領を優れた指導者として高く評価しており、2021年の大統領退任後もプーチン氏と対話を重ねていたと報じられています。今回の発言からも、トランプ氏のプーチン氏寄りの姿勢、そしてウクライナ侵攻を正当化する姿勢が改めて浮き彫りになったと言えます。こうした姿勢は、ウクライナ支援を表明している欧州の同盟国にも動揺を広げることが予想されます。

ゼレンスキー氏は「セールスマン」?

さらにトランプ氏は、ウクライナへの軍事支援に消極的な姿勢を改めて示した上で、ゼレンスキー氏を「最も偉大なセールスマンだ。アメリカに来るたびに、我々は1000億ドル(約15兆円)も与えている」と揶揄。金額を誇張して皮肉を込める一方で、「ウクライナの人々は気の毒に思う。彼らを助けたくないと言っているわけではない」とも付け加えました。

ウクライナ侵攻はバイデン氏の責任?

さらにトランプ氏は、今回のウクライナでの戦争はバイデン大統領が「扇動した」ものだとする持論を展開。自らの政治的立場を有利にするために、ウクライナ問題を利用しようとしているとの見方も出ています。

アメリカ大統領選への影響は?

今回のトランプ氏の発言は、アメリカ大統領選の行方にも大きな影響を与える可能性があります。民主党陣営は、トランプ氏の外交政策の危険性を改めて強調することで、有権者の支持を集めようとする動きを強めるとみられます。一方、共和党内でも、トランプ氏の過激な発言を懸念する声が上がっており、今後の動向が注目されます。