【全選挙区当落予測つき】「二階王国」崩壊か 世耕弘成氏がくら替え当選したら自民党への復党もあり?


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【東海ブロック】

 1日に名古屋市長の河村たかし氏が立候補を表明し、激震が走った愛知1区。河村氏は今回、作家の百田尚樹氏とともに代表を務める政治団体「日本保守党」から出馬する。

 角谷氏は、「河村氏はもともと国会議員で、市長時代もたびたび『総理を狙う男』と公言してきた。いよいよ動き出したか」と河村氏は勢いそのままに国政に乗り込む未来を予想する。

 河村氏といえば、表敬訪問を受けた五輪選手の金メダルを噛んだり、“愛知県知事リコール署名偽造事件”への関与が疑われたりと、たびたび物議をかもしてきた“お騒がせ市長”だ。それでも、野上氏によると、地元関係者からは「河村は侮れない」という声が聞こえてくるという。

「なんといっても話題性が抜群なんですよ。選挙では、その候補の名前がどれだけ浸透しているかが物を言う面がある。投票所の出口で有権者に取材すると、『良い悪いは分からないけれど馴染みのある名前を書いた』と話す人は少なからずいるものです」(角谷氏)

【近畿ブロック】

 前回の衆院選では、日本維新の会は「大阪都構想」の住民投票実現に向けて協力しあった公明党候補のいる6選挙区(大阪3区・5区・6区・16区と、兵庫2区・8区)には候補者を立てなかった。しかし、今回は「維新vs.公明」の初対決が実現。その行方に熱視線が送られる中、野上氏は、かつて「常勝関西」とまで称された公明の大敗を予想する。

「公明は一時、全敗説までささやかれていた。昨年は池田大作氏が亡くなり、今年は代表の山口那津男氏が退任。ただでさえ学会員の高齢化が叫ばれる中、リーダー二人がいなくなったことは士気に影響します。学会員は選挙のたび、非会員の友人知人に公明党への投票を呼びかけますが、今回は自民党への逆風もあって“F(フレンド)票”は伸び悩むでしょう。とはいえ、公明党発祥の地である大阪には根強い支持者がいるし、維新はかつての勢いを失い、地方選挙で負けが続いている。公明も意地を見せて、全敗はなんとか阻止するのではないか」

 角谷氏も「大阪はほぼ維新一色。自民はぺんぺん草も生えないような惨敗」と予想するが、一部の選挙区では公明候補にもチャンスがあるという。

「大阪3区、5区、6区では維新と公明の接戦が予想されます。また、斎藤元彦・元兵庫県知事のパワハラ疑惑の追及で、維新は対応が後手に回って評価を下げたため、兵庫の維新候補は大阪の候補ほど楽はできないはず。対する公明は底力を見せられるか」(角谷氏) 

 一方、“裏金議員”のいる選挙区として注目されるのが、兵庫9区。自民党派閥のパーティー収入不記載事件をめぐり1年間の党員資格停止処分を受けた、前経済産業相の西村康稔氏の地元だ。

 安部派5人衆の実力者は、4月4日の処分直後から地元でのお詫び行脚をスタートした。6日に兵庫県立明石公園で配ったビラには「猛反省し、裸一貫で再出発する覚悟」などとつづられていた。



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