27日投開票の衆議院選挙戦が続く中、最初の週末となった20日、自民党総裁の石破茂首相は、和歌山2区に立候補した二階伸康氏の応援演説のため、和歌山県海南市を訪れました。
前日の19日に東京・千代田区の自民党本部付近で発生した火炎瓶事件や、首相官邸への車両突入未遂事件を受け、演説会場となったJR海南駅前には多くの警察官が配置され、厳戒態勢が敷かれました。
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石破首相は演説の冒頭、「昨日の自民党本部への火炎瓶事件や、首相官邸への車両突入未遂事件など、物騒な出来事が続いています。本来であれば皆様と近い距離で意見交換をしたいところですが、このような状況ですので、このような形での演説となりました」と述べ、異様な雰囲気の中で演説を行うことへの理解を求めました。
和歌山2区：保守分裂選挙の行方は
和歌山2区は、自民党の派閥裏金事件で政界を引退した二階俊博元幹事長の三男である二階伸康氏と、旧安倍派幹部で離党し無所属で出馬した世耕弘成氏による“保守分裂選挙”として注目を集めています。
石破首相は「自民党の政治とカネの問題について、深くお詫び申し上げます。誰からいくら金銭を受け取ったのか、いまだに明らかにされていません。この責任は、党の責任者である私が全て負います。このような事態を二度と起こさないことを約束します」と謝罪し、自民党への支持を訴えました。
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さらに石破首相は「自由闊達な議論と公正公平、そして謙虚な政治を、日本に取り戻さなければなりません。国を変えるのは、いつも地方や国民一人一人です。二階候補に皆様の力をお貸しください」と述べ、二階氏への支持を呼びかけました。
和歌山2区選挙戦：候補者一覧
和歌山2区の衆議院選挙には、自民党の二階伸康氏、無所属の世耕弘成氏の他に、共産党の楠本文郎氏、立憲民主党の新古祐子氏、諸派の高橋秀彰氏が立候補しています。
今回の選挙戦は、自民党本部火炎瓶事件や首相官邸車両突入未遂事件の影響もあり、混沌とした状況となっています。和歌山2区の有権者の選択は、今後の日本政治に大きな影響を与える可能性があります。
