Mrs. GREEN APPLE、紅白歌合戦大トリで「ロックバンド」論争再燃

12月31日に放送される『第76回NHK紅白歌合戦』で、人気バンドMrs. GREEN APPLE(以下、ミセス)が大トリを務めることが26日に発表されました。ロックバンドとしては史上初の大役と複数のメディアが報じていますが、X(旧Twitter)上では「ミセスってロックバンドなのかな?」「J-POPだと思ってた」といった疑問の声が相次ぎ、バンドのジャンルに関する議論が再燃しています。

紅白歌合戦での大役と反響

Mrs. GREEN APPLEが紅白歌合戦の大トリという栄誉あるポジションに選ばれたことは、音楽業界内外で大きな話題を呼んでいます。しかし、同時にインターネット上では「ミセスがロックバンドという認識がなかった」「彼らはポップスのイメージが強い」といった意見が飛び交い、その音楽性に対する認識の多様性が浮き彫りになっています。

音楽ライターが語るミセスのジャンル定義

こうした議論の背景には、音楽ジャンルの定義の曖昧さがあります。ある音楽ライターは、ミセスが元々5人編成のバンドとして活動を始め、現在はボーカル・ギターの大森元貴さん、ギターの若井滉斗さん、キーボードの藤澤涼架さんからなる3人編成であると説明しています。これまでも「ロックバンド」として紹介されることが多く、実際に2023年には都市型ロックフェス「METROCK2023」や「The MusiQuest」でヘッドライナーを務め、2025年には「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2025」への出演も決定しているなど、ロックフェスシーンでの実績は豊富です。また、デビュー10周年記念公演「MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE 〜FJORD〜」では約10万人を動員するなど、その人気と実力は確立されています。

「ロックではない」と感じる理由

それでも「ロックではない」と感じる人が少なくないのは、ミセスの多様な表現スタイルが影響しているようです。厳密な定義がない中で、彼らのきらびやかな衣装やメイク、ミュージックビデオでダンスを披露する姿など、視覚的な要素が強く、従来の「ロックバンド」のイメージとは異なるため、多くの人がポップスとしての認識を持つのかもしれません。このジャンル論争は、今後もたびたび話題となることが予想されます。

Mrs. GREEN APPLEは、紅白のオープニング企画「放送100年 紅白スペシャルメドレー」にも出演が決定しており、大トリでのパフォーマンスと共に、その動向に大きな注目が集まっています。

Mrs. GREEN APPLEのメンバーMrs. GREEN APPLEのメンバー

参考文献