トヨタ自動車の米国部門とレベルは、ニューヨーク市(NYC)において、トヨタとレクサスのEVの顧客向けに、レベルのDC急速充電ネットワークを無料で利用できるサービスを開始した、と発表した。このサービスは約3年間、2027年10月14日まで提供される。
レベルは現在、NYCで最大の公共急速充電ネットワークを運営しており、4カ所の大規模ステーションを24時間体制で運営している。これらのステーションではNACSとCCSの両プラグに対応している。
トヨタベンチャーズは2019年にレベルに初期投資を行い、NYCや他の市場でのDC急速充電ネットワーク拡大を支援してきた。今回のサービス提供は、トヨタ『bZ4X』とレクサス『RZ』の顧客に便利な充電環境を提供することで、電気自動車の普及を促進するというトヨタの目標を支援するものだ。
レベルは現在、マンハッタン、ブルックリン、クイーンズの4つのステーションに64基の急速充電スタンドを設置している。これには最近オープンしたマンハッタンダウンタウンのピア36充電ステーションも含まれ、320kWの充電器10基を備えている。
今後1年間で、レベルはNYCのネットワークを300基の急速充電スタンドに拡大する計画だ。クイーンズのマスペスに60基のメガステーション、ラガーディア空港外に48基のステーションを新設する予定。また、ベイエリアで7カ所の開発を進めており、最近ロサンゼルスのダウンタウンでも最初のリース契約を締結したと発表している。
この提携により、トヨタとレクサスのEV顧客はNYCでの充電の利便性が向上する。同時に、レベルの急速充電ネットワークの拡大は、都市部における電気自動車の普及を後押しする。
レスポンス 森脇稔