7月の東京都知事選以来、公の場から姿を消していた立憲民主党前参院議員の蓮舫氏が、21日にJR恵比寿駅前で行われた街頭演説にサプライズ登場しました。
3ヶ月ぶりの政治活動、標的にされたのは？
今回の蓮舫氏の登場は、衆院選東京7区に立候補した立憲民主党の元職、松尾明弘氏の応援演説のためでした。トレードマークの白いジャケットに身を包んだ蓮舫氏は、集まった聴衆を前に約15分間にわたり、石破首相の政権運営や政治とカネの問題に厳しい言葉を投げかけました。
「期待を裏切られた」石破首相への痛烈批判
蓮舫氏は、自民党総裁選で勝利した石破首相に対し、「良識派」「理論家」と期待していたにもかかわらず、首相就任後わずか9日で国会を閉じて衆院解散に踏み切ったことについて、「裏切られた」と批判しました。選択的夫婦別姓、金融所得課税、アベノミクスの見直し、裏金議員の再調査など、多くの公約が反故にされたことに対する怒りを露わにしました。
元後輩・丸川氏にも容赦なし！過去の「愚か者」発言と政治資金問題を追及
さらに、蓮舫氏は、東京7区に自民党から出馬した丸川珠代前参院議員に対しても批判の矛先を向けました。丸川氏は、蓮舫氏がかつてキャスターを務めていたニュース番組に新人時代に出演していたといい、「元気で頭がよくてチャレンジャーでやる気のある期待の新人だった」と当時を振り返りました。
蓮舫氏と握手を交わす聴衆
しかし、自民党議員となった丸川氏に対し、蓮舫氏は「どこからか変わってしまった」と失望感を表明。過去に丸川氏が民主党政権の子ども手当に対し「この愚か者め！」とヤジを飛ばした問題や、政治資金収支報告書の不記載問題を取り上げ、「時の総理に『愚か者』…。残念だった」「（丸川氏は）『気付かなかった』。気付かない額か。しかも自分の私的口座で管理していた。雑所得だ。申告して納税しないといけない。今回の総選挙で気付かせてあげたらいかがか」と厳しく追及しました。
白ジャケットで完全復活？蓮舫氏の今後の動向に注目
今回の街頭演説で、蓮舫氏は「神聖な戦闘服」と語る白いジャケット姿を披露しました。知事選敗北後、一度は手放したものの、今回の演説のために再び用意したとのことです。政治活動再開にあたり、蓮舫氏が並々ならぬ決意で臨んでいることがうかがえます。
今回の応援演説は、蓮舫氏にとって7月の都知事選以来、約3ヶ月ぶりの政治活動となりました。今後の蓮舫氏の動向、そして東京7区の選挙結果に注目が集まります。
