南西防衛の中核を担う陸上自衛隊の第2特科団長に横田紀子陸将補(50)が着任した。女性の特科団長就任は初めて。団本部がある陸自湯布院駐屯地(大分県由布市)で着任式があり、同駐屯地司令も兼任する横田陸将補は「防衛の要として平和と国民を守る重責がある」と述べた。
同駐屯地によると、昨年3月に発足した第2特科団は三つの地対艦ミサイル連隊などで編成し、2千数百人が所属。佐賀、長崎県を除く九州5県と沖縄県に分かれて駐屯している。
横田陸将補は佐賀県出身。1997年に入隊し、東北方面特科連隊長、自衛隊東京地方協力本部長などを歴任した。
1日の着任式で、横田陸将補は約150人の隊員に「戦後最も厳しい安全保障環境といわれる中、任務に誠実に臨んでほしい」と訓示。式後の記者会見で「開かれた駐屯地であるために説明責任を果たしていく必要がある」と述べた。