没入感を高めるインタラクティブ性
コンピュータゲームの魅力のひとつに、インタラクティブ性の高さが挙げられます。プレイヤーはゲームの世界に深く関与し、感情移入しやすいのが特徴です。しかし、その反面、衝撃的な展開に心を揺さぶられ、忘れがたいトラウマ体験として記憶に刻まれることも少なくありません。
今回は、数多くのプレイヤーに衝撃を与えた伝説的なRPG、『真・女神転生』を取り上げます。
平穏な日常を打ち砕く悪魔の影
1992年に発売された『真・女神転生』は、その後のゲーム業界に多大な影響を与えた金字塔的作品です。魅力的なストーリーと世界観で多くのプレイヤーを魅了しましたが、中でも特に衝撃的だったのが、物語冒頭で描かれる主人公の母親の悲劇でしょう。
ゲームが始まると、主人公はごく普通の高校生として、母親と愛犬のパスカルと共に穏やかな日々を送っています。母親は時に小言を言いながらも、主人公を深く愛していることが伝わってくる、優しい存在として描かれています。
しかし、そんな平穏な日常は、突如として崩れ去ります。街で起こった殺人事件をきっかけに、不穏な空気が漂い始める中、帰宅した主人公を待ち受けていたのは、普段とは様子の違う母親の姿でした。
「お母さんを返して!」 悪魔と化した母親の最期
見慣れたはずの母親の異変に戸惑う主人公。しかし、呼びかけも虚しく、母親は「チッ……カンがいいな」と、まるで別人のような口調で主人公を罵り始めます。そして、恐ろしいことに、母親の姿をした悪魔へと変貌してしまうのです。
混乱する主人公の前に、悪魔と化した母親は、衝撃的な言葉を口にします。「すぐにあわせてやるよ おれのはらのなかでな!」
愛する母親が、目の前で悪魔に殺され、その体内に取り込まれてしまった…
このあまりにも残酷な展開は、当時多くのプレイヤーにトラウマ級の衝撃を与えました。
悪魔と化した母親
悲しみを乗り越え、過酷な運命へと立ち向かう主人公
母親を失った悲しみに暮れる間もなく、主人公は悪魔との戦いを強いられます。勝利を収めた後も、心にぽっかりと穴が空いたような喪失感は消えることはありません。
しかし、容赦なく現実は主人公を過酷な運命へと導いていく…
『真・女神転生』は、衝撃的な展開でプレイヤーを惹きつけ、その後のシリーズ展開にも繋がる深みのある世界観を確立しました。
あなたにとって忘れられないゲーム体験は?
今回は、『真・女神転生』の衝撃的な展開をご紹介しました。
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