《79歳で逝去》タレント・ピーコさん、直近で弟・おすぎと約50年ぶり同居を開始するもわずか3か月で破綻した「波乱の晩年」


【写真】おすぎにハグするピーコさん。若かりし日。他、路上でポーズするオシャレな2人も

 ピーコさんの晩年について「NEWSポストセブン」はこれまで複数回にわたり、報じてきた。今回は訃報に際し、その内容を再掲載する(登場人物の年齢などは2023年9月24日公開当時のママ。『女性セブン2023年10月5日号』より)。【全3回の第1回】

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 独特な口調で人気を博し、一躍人気者となった2人がテレビから消えて約1年半。その間、彼らはシビアな現実にぶつかり、あまりにも“残酷”な選択を強いられていた。「おすぎです」「ピーコです」息の合ったあの掛け合いを聞くことは、もう叶わない──。

 2階建てのその施設は、周囲を田畑や雑木林に囲まれた緑豊かな住宅街にあった。各フロアに風呂やトイレが設置され、廊下には誕生日会やクリスマス会の写真が飾られている。入居者が寝起きする個室の入り口には、手作りの名札やかわいらしいのれんがかけられ、介護用ベッドの上には色とりどりの寝具が並ぶ。

 そのなかに、空き部屋と見間違えるほどにシンプルな一室──ベッドのほかに置かれているのは、小さな洋服たんすとテレビだけ。部屋の入り口には、「すぎうら」と、ひらがなで書かれた名札がかけてあった。

 この部屋の住人は、おすぎ(78才/本名・杉浦孝昭)だ。髪の毛は白髪が増え、うっすらとヒゲをたくわえた顔は日焼けしている。背中や腰を丸めて移動する入居者が多いなか、ほっそりとやせ細ったものの、背筋を伸ばし、介添えなしで歩く姿が印象的だ。現在、おすぎはこの施設で穏やかに暮らしている。だがここに至るまでには、双子の兄・ピーコ(78才/本名・杉浦克昭)との慟哭のドラマがあった。



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