10月27日に投開票される衆院選挙も後半戦に突入。メディア各社の情勢調査では、自公与党の過半数確保が微妙な情勢と伝えられています。
各社の情勢調査で「微妙」な情勢、自公に暗雲?
大手紙の政治部記者によると、小選挙区では自民党候補が約80選挙区で先行しているものの、野党系候補の追い上げが激しく、接戦区も多いとのこと。
特に、「裏金問題」の影響は大きく、問題となった議員だけでなく、他の候補者にも影響が及んでいるとの指摘も。比例区についても、前回獲得した72議席(公示前65議席)を大きく下回る可能性が高く、50議席台半ばまで落ち込む可能性もあるようです。
公明党も苦戦を強いられており、小選挙区で擁立した11人のうち、優勢なのはわずか1人。石井啓一代表の当選も危ぶまれる状況となっています。
石破首相、自民党幹部と緊急会議
このような状況を受け、21日夜には石破茂首相が自民党本部に戻り、菅義偉元首相、森山裕幹事長、小泉進次郎選対局長、関口昌一・参院議員会長、元宿仁・党本部事務総長の5人と緊急会議を開催。
会議では、後半戦の選挙対策について協議が行われ、「撤退縮小」戦略が決定されたと言われています。
後半戦の切り札は「新・遊説トリオ」?
自民党関係者によると、後半戦は、勝敗が確実視されている選挙区へのてこ入れを強化する一方、厳しい選挙区からは事実上撤退する「撤退縮小」戦略をとるとのこと。
その中で、注目されているのが、石破首相、高市早苗・前経安相、小泉進次郎選対局長の「新・遊説トリオ」による選挙活動です。
高市氏は保守派からの支持が厚く、小泉氏は若者を中心に高い人気を誇ります。自民党は、この3人による「新・遊説トリオ」で、幅広い層への支持拡大を目指すと見られています。
alt
「新・遊説トリオ」は吉と出るか?凶と出るか?
しかし、この「新・遊説トリオ」による選挙戦略は、成功する保証はありません。
政治部記者からは、「現職の首相が人気取りのために、過去の失敗例を参考にしているのは見苦しい」との声も上がっています。
果たして、自民党は「新・遊説トリオ」で、苦境を脱することができるのでしょうか?