英国で嵐が吹きつけ、航空便数十便がキャンセルされ、大雨で主要道路が遮断されるなど深刻な被害を与えている。
20日(現地時間)、英紙デイリー・メールは「嵐『アシュリー』がスコットランド、北アイルランド、北ウェールズ、イングランド北西部など英国全域に莫大な被害を与えている」と報じた。アシュリーは海上で最大時速70マイル(113キロ)の突風を巻き起こしているという。
この日、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)には嵐による被害写真と映像があふれた。このうち、現地のある天気報道メディアが窓の外の嵐が激しく吹き荒れる様子を撮影した映像が大きく拡散した。
アシュリーが英国とアイルランドに向かって突進し、北アイルランドのベルファスト国際空港とアイルランドのダブリン空港で多くの航空便がキャンセルされたことが分かった。嵐によってスコットランドと北アイルランドの遊覧船サービスもキャンセルされ、汽車の運行にも影響を及ぼすものと予想される。
政府当局も市民に各種の対処法と警告を出している。英国気象庁は生命脅威警報を発令しており、北アイルランドとスコットランド北西部では停電脅威警報と追加的な黄色の天気警報も発令された。ウェールズ政府は洪水警告3件、警報13件を発令し、スコットランド政府は洪水警告16件と警報17件を発令した。
英国気象庁の気象学者ダン・ストラウド氏は「非常に強い嵐が高い潮とともに起きるし、これに伴い巨大な波が発生する可能性がある」と明らかにした。スコットランド警察は道路利用者に「あらかじめ計画を立て、できれば不要な移動を避けてほしい」と警告した。