間近に迫った衆議院選挙。日本有数の米どころである新潟5区では、自民党と立憲民主党による激しい一騎打ちが繰り広げられています。両候補ともスキャンダルを抱え、逆風の選挙戦を強いられている中、党幹部も次々と現地入りし、選挙戦はヒートアップしています。一体どのような選挙戦となっているのでしょうか?
スキャンダルを抱える両候補、厳しい選挙戦に
自民党の高鳥修一候補(64)と立憲民主党の梅谷守候補(50)は、共に選挙戦開始早々、異例の“お詫びと反省”を表明しました。高鳥氏は、所属していた安倍派からのキックバック544万円を政治資金収支報告書に記載していなかったことが発覚。一方、梅谷氏は今年2月、選挙区内で有権者に日本酒を配っていたことが発覚し、公選法違反の疑いで刑事告発、党から1カ月の党員資格停止処分を受けています。
選挙活動中の高鳥修一候補
このようなスキャンダルを抱えた中での選挙戦に、支持者からは叱咤激励の声が飛んでいます。
野田代表も現地入り!「裏金問題」で攻勢強める立憲民主党
選挙戦が佳境を迎える中、立憲民主党の野田佳彦代表が新潟5区に駆けつけました。野田代表は「大接戦。何とか取りに行きたい」と述べ、街宣車に乗り込むなど、自らも選挙戦を盛り上げています。
街頭演説を行う野田佳彦代表
立憲民主党は、高鳥氏の「裏金問題」を厳しく追及し、攻勢を強めています。「ご当地のライバルは、裏金を作った人。500万以上。有権者がペナルティーを与えるしかない」と訴え、政権交代を掲げる同党にとって、数少ない与野党一騎打ちの選挙区である新潟5区での勝利は至上命題となっています。
野田代表に続き、岡田克也常任顧問も現地入りするなど、党を挙げての選挙戦を展開しています。
梅谷候補、雪国の負担軽減や物価高対策訴える
梅谷氏は、雪国の負担軽減や物価高対策に力を入れると訴えています。「雪国振興法、または雪国税制。こういったものを手がけて、国会にぜひ提案をしていきたい。そして、皆さんの暮らしの負担を軽減させていただきたい」と主張しています。
一方、有権者からは、梅谷氏への期待の声とともに、今回の選挙戦に対する厳しい意見も聞かれました。
スキャンダル、政策論争… 新潟5区の行方は?
スキャンダルを抱える候補者同士の一騎打ち、そして党幹部も巻き込んだ激しい選挙戦となっている新潟5区。有権者は、今回の選挙戦をどのように見ているのでしょうか?結果は、新潟5区だけでなく、今後の国政にも大きな影響を与える可能性があります。