反捕鯨団体創設者、仏国籍申請 フランス政府が釈放要求へ


【写真11枚】仏パリでワトソン容疑者の釈放求めるデモ

 ワトソン容疑者は拘束されるまで、フランスに居住していた。

 タマレ氏は、「ワトソン氏は1977年以来、海洋生態系の保護に全力を尽くしてきた。フランスは世界で2番目に長い海岸線を有しており、(同氏の申請は)極めて理にかなっている」と説明した。

 ワトソン容疑者は今年7月、日本の要請を受けて国際刑事警察機構(インターポール、ICPO)が2012年に発行した「赤手配書」に基づき逮捕された。海上保安庁が、2010年2月に南極海で発生した日本の調査捕鯨船乗組員に対する傷害、器物損壊等の事件の共犯として逮捕状を取得し、国際手配していた。

 フランスのアニエス・パニエリュナシェ(Agnes Pannier-Runacher)エコロジー・エネルギー移行相は24日、デンマーク当局に対し、ワトソン容疑者の釈放を求める意向を表明。

「われわれの見解では、彼に対する容疑は拘束を正当化するものではない」と述べた。

 ワトソン容疑者はこれに先立ち、フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領に書簡で政治亡命を求めた。だが仏当局は、亡命を申請するには申請者がフランス国内に滞在していなければならないとして困難との見方を示した。

 フランスはこれまでデンマーク政府に対し、ワトソン容疑者を日本に引き渡さないよう求めてきた。【翻訳編集】 AFPBB News



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