【英国発】2030年、新車販売の80%をゼロエミッション車へ!実現可能性は?

2030年、英国の新車販売は大きく変わるかもしれません。ガソリン車とディーゼル車の新車販売が禁止され、なんと80%がゼロエミッション車になるというのです。今回は、この野心的な目標の現状と、実現可能性について詳しく見ていきましょう。

英国のゼロエミッション車規制とは?

2024年1月から施行されたゼロエミッション車(ZEV)規制は、自動車メーカーに対し、販売する新車の一定割合をEVやFCVなどのゼロエミッション車にすることを義務付けるものです。

  • 2024年:22%以上
  • 2025年:28%以上
  • 2026年:33%以上

そして、2030年には、その割合は80%にまで引き上げられます。残りの20%は、特定のハイブリッド車のみが販売可能となる予定です。

目標を達成できないメーカーには、1台あたり最高1万5000ポンド(約295万円)という高額な罰金が科せられます。

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英国におけるEV販売の現状

2024年9月の新車販売台数に占めるEVの割合は20.5%でした。年初からの累計では17.8%となり、英国自動車製造販売協会(SMMT)は年末までに18.5%程度になると予測しています。

英国では、自動車のナンバープレートに購入年がわかるような数字が入っており、3月と9月に数字が更新されるため、この2ヶ月が自動車の書き入れ時となります。つまり、10月から12月にEVの販売台数が大きく伸びる可能性は低いと考えられます。

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課題と展望

英国はEV先進国として知られていますが、世界的なEV需要の減速や、個人への税制優遇措置がないことなど、課題も山積しています。

自動車評論家の山田太郎氏は、「2030年に向けて、EVの価格低下や充電インフラの整備など、政府による更なる支援策が不可欠となるでしょう」と指摘しています。

2030年に向けて、英国の自動車市場は大きな変革期を迎えています。目標達成のためには、政府、自動車メーカー、そして消費者の意識改革と協力が欠かせません。