近年、私たちを脅かす悪質な詐欺が増加しています。その中でも、 国際電話 を利用した詐欺が急増しており、深刻な社会問題となっています。
本記事では、 国際電話詐欺の最新の手口 と、 被害に遭わないための効果的な対策 を、事例を交えながらわかりやすく解説いたします。
増え続ける国際電話詐欺の恐怖
岐阜県警が国際電話詐欺への対策を呼びかけている様子
2024年10月24日、岐阜県警は 国際電話を利用した特殊詐欺 の注意喚起のため、岐阜市内の家庭を訪問し、国際電話の利用停止手続きを呼びかけました。
岐阜南警察署の古澤拓也係長は、 「国際電話番号を悪用した特殊詐欺が急増しており、海外との電話をする必要がない家庭では、国際電話の発着信を拒否する手続きを推奨している」 と話しています。
国際電話詐欺の巧妙な手口とは?
国際電話詐欺は、巧妙な話術で私たちを騙そうとします。主な手口は以下の通りです。
- 架空料金請求詐欺: 「未納料金がある」「登録した覚えのないサービスの料金が発生している」などと言って、金銭をだまし取ろうとする詐欺。
- ワン切り詐欺: ワンコールで着信履歴を残し、かけ直した人に高額な料金を請求する詐欺。
- オレオレ詐欺: 家族や親族、警察官、弁護士などを名乗り、「お金が必要だ」「事故を起こしてしまった」などと言って、金銭をだまし取ろうとする詐欺。
これらの詐欺は、国際電話を利用することで、発信場所を特定しにくくしたり、言葉巧みに不安をあおったりするため、被害が拡大しやすいという特徴があります。
今すぐできる!国際電話詐欺対策
国際電話不取扱受付センターに申請すると、無償で国際電話の利用を停止できる
国際電話詐欺の被害を防ぐためには、 日頃からの対策 が重要です。
- 不審な国際電話には出ない: 見慣れない番号や、国際電話と分かっている場合は、電話に出ないようにしましょう。
- 留守番電話を設定する: 不審な電話がかかってきた場合でも、留守番電話にメッセージを残させるようにすることで、詐欺の可能性を判断できます。
- 国際電話の利用停止: 海外との電話連絡がない場合は、NTTなどの電話会社に連絡して、国際電話の利用を停止しましょう。
- 家族や警察に相談: 不審な電話があった場合は、一人で悩まず、家族や警察に相談しましょう。
特に、高齢者は詐欺の標的になりやすいため、家族や周囲の人が注意してあげることが大切です。
国際電話詐欺の実例
海外からかかってきた不審な電話をとってしまった人もいる
名古屋市在住のAさんは、最近、見慣れない国際番号からの電話に出た経験があると話します。
「自動音声で、『総務省です。携帯電話か電気が2週間後に使えなくなります。なにかプッシュしてください』と言われたので、慌てて電話を切りました。最近、このような電話が増えていて不安です」とAさんは語っています。
まとめ
国際電話詐欺は、巧妙な手口で私たちから金銭や個人情報を盗もうとする卑劣な犯罪です。
被害に遭わないためには、 日頃から防犯意識を高め、不審な電話には出ない ようにすることが重要です。
また、万が一、不審な電話に出てしまった場合は、 冷静に状況を判断し、必要であれば警察や家族に相談 しましょう。