【米大統領選2024】ハリス副大統領、ジョージア州集会で著名人と共にトランプ氏を批判

民主党のカマラ・ハリス副大統領は、大統領選の鍵を握る激戦州の一つであるジョージア州で24日、選挙集会を開催しました。集会には、バラク・オバマ前大統領や人気ロック歌手のブルース・スプリングスティーン氏など、著名人が多数駆けつけ、ハリス氏への支持を訴えました。

ハリス氏、ジョージア州で支持者集結

ジョージア州クラークストンで行われた今回の集会は、ハリス氏が激戦州での支持拡大を狙い、著名人の力を借りて共和党のドナルド・トランプ前大統領に対抗する戦略の一環と見られています。

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会場には、多くの支持者が集まり、熱気に包まれました。スプリングスティーン氏やオバマ氏は、熱のこもったスピーチで共和党を批判し、ハリス氏への支持を呼びかけました。

スプリングスティーン氏「トランプ氏はアメリカの暴君」

スプリングスティーン氏は、トランプ氏を「アメリカの暴君になるために出馬した」と痛烈に批判しました。この発言は、再選によってトランプ氏が大統領権限を乱用する可能性を懸念する民主党議員や、トランプ政権時の一部の幹部の見解と一致しています。

労働者階級の心情を歌った楽曲で知られるスプリングスティーン氏は、「プロミスト・ランド」など3曲を熱唱し、会場を盛り上げました。

ハリス氏、中産階級出身であることを強調

ハリス氏は、富裕層出身のトランプ氏とは対照的に、自身の中産階級の家庭で育ったという生い立ちを強調しました。そして、大統領就任後はインフレ対策を最優先に取り組むと表明し、国民の生活向上に尽力する姿勢を示しました。

黒人有権者の支持が鍵

ジョージア州では、黒人有権者の支持が選挙結果を左右する重要な要素となっています。今回の集会には、俳優のサミュエル・L・ジャクソン氏や映画監督のスパイク・リー氏など、著名なアフリカ系アメリカ人も参加し、ハリス氏への支持を表明しました。

期日前投票が進む中、関心の高さが伺える

今回の大統領選は、前回にも増して関心の高さが伺えます。すでに多くの有権者が期日前投票を済ませており、ジョージア州でも220万人を超える人が投票を済ませています。

メディア報道によると、25日にはテキサス州ヒューストンでハリス氏の選挙集会が開催される予定で、歌手のビヨンセさんが登場し、人工妊娠中絶の権利の重要性を訴える予定です。