岡山県の珍スポット!川の真ん中にある集落の謎に迫る

川の真ん中に集落?岡山県で見つけた不思議な光景

岡山県にある川の真ん中の集落岡山県にある川の真ん中の集落

皆さんは、川の真ん中に集落がある光景を想像できるでしょうか?岡山県東区の水門町には、まさにそんな不思議な場所が存在します。瀬戸内海に面したこの町の一角に、まるで中洲のように、川に囲まれた場所に家々が建ち並んでいるのです。

今回は、テレビ番組『道との遭遇』で紹介された、この珍しい集落について詳しく見ていきましょう。

道マニアも驚愕!航空写真で見つけた謎の集落

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この集落の存在を明らかにしたのは、なんと道マニアの方々。航空写真で偶然見つけたこの不思議な光景に驚き、実際に現地を訪れて調査を行ったそうです。地図で確認すると、川の真ん中を貫くように道路が走り、その両側に数件の家々が立ち並んでいるのが分かります。

実際に訪れてみると、両岸から川の上の集落へと続く道には水門があり、橋を渡ると立派なお屋敷や蔵が姿を現します。厳かな雰囲気の中にも、人々の生活感が感じられる、不思議な空間が広がっています。

水門に挟まれた集落の秘密!江戸時代から続く歴史とは?

岡山県にある川の真ん中の集落にある水門岡山県にある川の真ん中の集落にある水門

集落を抜けると、西岸側にも水門があり、「大水門橋」と書かれた橋が架かっています。この水門こそ、集落の起源に深く関わっているのです。

道マニアによると、この水門は幾度となく付け替えられてきた歴史があり、干拓によって陸地が作られた際に、海水の逆流を防ぐために建設されたとのこと。

今から約340年前の江戸時代、岡山藩主の池田光政が両岸の干拓に着手し、その際に水門が建設されました。そして、その水門の管理を任された人々が住み始めたのが、この集落の始まりだったのです。

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かつては水運が盛んで、船で行き来するのが当たり前だった時代もありました。その後、車社会の到来とともに、昭和40年代には集落を抜ける道が拡幅され、現在の姿になりました。

川の真ん中という特殊な環境ながら、人々の生活と歴史が刻まれた、岡山県水門町の不思議な集落。機会があれば、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。