「将棋の神に愛されている」藤井聡太竜王が本局でも魅せた!圧巻の終盤力に解説陣驚がく ファンも大興奮「これが聡太」


【映像】どこまで見えている…藤井竜王 “角打ち”の一手

 藤井竜王が圧巻の終盤力で激戦を制した。ともに1勝1敗で迎えた第3局の舞台は世界遺産・仁和寺。藤井竜王にとっては過去全勝を飾った実績のある“縁起”の良い地でもある。

 先に2勝目を飾るのはどちらか。シリーズ中盤戦に突入する勝負所とあり、後手番ブレイクを狙った挑戦者の佐々木八段は意表の「ダイレクト向かい飛車」を採用。居飛車党の佐々木八段とあり、ABEMAで解説を務めた高野智史六段は「入念な準備を感じる戦型」と印象を語っていた。受けて立つ藤井竜王も「あまり予想していなかった戦型」。持ち時間をしっかり投入しながら、挑戦者の思惑を慎重に探っていた。

 先にペースを握ったのは、佐々木八段だった。「一手一手難しい将棋」と語ったが、先手番の絶対王者を打ち破るべく前進。藤井竜王も「本譜はつんのめったような指し方になってしまって、1日目の時点で失敗してしまったと思っていた」と明かした。

 佐々木八段が前日に封じた56手目の開封から再開された2日目は、早々に激戦へと展開。挑戦者は「馬を作って受けに回って、その反動で(指せれば)と思っていた」と語っていたが、藤井竜王はギアを上げて攻勢に。わずかに抜け出した佐々木八段を許すまいと、駒の損得にとらわれず働きを重視した角切りの勝負手を繰り出し、局面を複雑化させていった。

 後手は桂得に対し具体的な手段が悩ましかったか、藤井竜王は歩を突き捨ててさらに勝負。佐々木八段は「見えていなかった」とし、ABEMAの「SHOGI AI」も徐々に藤井竜王側へ傾いていった。斬り合いへと発展した終盤戦では、持ち時間を蓄えていた佐々木八段も消費せざるを得ない展開に。藤井竜王は勝負を決めるべく角2枚で佐々木八段の攻防を封じると、切れ味鋭く寄せ切って決着を付けた。

 解説の高野六段は、「変化がとにかく多いので、そんなに簡単なわけではない」と強調。聞き手を務めた山口恵梨子女流三段は「すごい…、将棋の神に愛されている」と驚きを隠せない様子だった。

 藤井竜王の神業とも言える終盤の勝負術は、ファンを存分に魅了。「マジシャンじゃん」「ここまで読んでたの…」「飛車打ちが命取りだったか」「将棋の神よ」「カッコよすぎる」「全部読めてる聡太 鬼」「これが聡太」「最強聡太」と多数の反響が寄せられていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

ABEMA TIMES編集部



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