「ほぼ無理ゲー」難関大合格が高校生には酷な事情 試験内容と環境がひと昔に比べて大きく変化


【図表を見る】難関大の偏差値を10年前と比較

■大学進学者は増えているか減っているか

 みなさんの周りで「大学入試なんて簡単だよ!」という先生や先輩は見たことがないですよね。むしろ、「入試は大変なんだ!」「受験は早くから準備しないと間に合わないぞ!」と、高校生のみなさんはあおられているくらいです。……実際はどうなのでしょうか。大学入試の難易度は、数年前と比べてどのように変化しているのか、確認をしていきましょう。

Q.2013年度の大学進学者数は約60万人でした。
では10年後の2023年、約何人が大学に進学したでしょうか? 
➀52万人 ➁58万人 ➂62万人

 ……実は答えは➂。約62万人でした。少子化の時代ですから、大学進学者は減っていると思ったかもしれませんね。しかし実はここ10年で少し増加していたのです。

■共通テストになり難易度がアップ

 大学入試の難化を説明する理由はいくつか考えられます。まず1つ目が、共通テストです。大学入試改革の一環でセンター試験が共通テストに変わりました。これがなかなかの曲者です。

 一般的には、「知識」重視から「考える力」重視に変わったといわれますが、問題量が増大し、とにかく速く処理することが求められるようになりました。簡単な問題を速く解くだけならよいのですが、問題の難易度は変わりません。つまり、試験としての難易度は上がってしまったのです。受験生にとってはたまったものではありませんね。



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