韓国サムスン、米スマホ市場で反撃開始…Appleとのシェア差が急縮小 [韓国記者コラム]


市場はこの変化の要因として「フォルダブル端末のヒット」と「AI主導権の掌握」を挙げる。そして、その背後にはグーグルとの緊密な協業がある。

2007年にiPhoneが登場すると、サムスンはフィーチャーフォン中心の戦略から慌ててスマートフォンへ舵を切った。しかし2008年に発売した「オムニア」は「オムレギ(オムニア+ゴミ)」と揶揄され、市場から姿を消した。

自社開発OS「bada」を搭載した「Wave」シリーズも2010年に投入したが、エコシステム拡張の限界を痛感。同年にスタートした「Galaxy S」シリーズから本格的にグーグルのAndroid陣営に合流した。

以降、GalaxyシリーズはiPhoneの強力な競合に成長。2011年には「Galaxy Note」で5インチ超の大画面市場を切り拓き、アップルは2014年の「iPhone 6 Plus」でようやく追随する形となった。

現在、世界のAndroidスマホのうち約3台に1台がサムスン製だ。

2020年代に入りサムスンはフォルダブル市場を開拓。折り畳み画面に最適化されたUIとアプリ構造が必要となり、グーグルの開発チームはこれを共同設計した。

さらに「Galaxy S24」からは、グーグルの生成AI「Gemini」をベースにしたAI機能を搭載。世界初の「AIスマートフォン」として、iPhoneをリードするとの評価を受けた。

サムスンとグーグルの関係は単なる提携にとどまらない。デバイスとプラットフォームが有機的に進化する仕組みを共に構築しており、サムスンはグーグルにとって最高のハードウェアパートナー、グーグルはサムスンの革新を完成させる最適な支援者となっている。【news1 ソン・オムジ記者】

(c)KOREA WAVE/AFPBB News

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