薄氷勝利の萩生田氏、追加公認については「(自民党の)マニフェストもまだ見てないのでわかりません」と石破政権に恨み節…比例復活の有田氏は「これで終わりじゃない」


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当選の裏に党執行部への怒り「なぜこんな仕打ちを受けるのか」

正面に安倍氏の遺影が掛けられた事務所の壁には、小池百合子・東京都知事をはじめとする「祈 必勝」と書いた70枚超のポスター大の為書きと、各種団体による250枚超の推薦状がびっしりと貼られている。

八王子市長のほかに自民党の都議や市議、地元経済団体トップらが大挙して事務所に詰めかけた光景は、強固な組織選挙が展開されたことを感じさせる。

それでも、壁の一角には「本当に厳しい戦いです お電話、ライン等で 必ず『はぎうだ光一を頼む』とお伝えください」との貼り紙もあり、切迫した電話作戦が行われたこともうかがわせた。

午後8時をすぎ、テレビで自公連立与党が大敗するとの見通しに続き、東京7区の丸川珠代元五輪相や東京11区の下村博文元文部科学相、福井2区の高木毅元国対委員長など、裏金が原因で比例重複立候補が許されなかったり党公認を受けられなかったりした前職の落選が次々とテレビで報じられ、事務所には重い空気が漂った。

だが石破首相がインタビューで「非常に厳しいご審判を頂いている」と凍り付いた表情で話している場面が出たときは、雑談のざわつきが止まらなかった。

「石破首相らは、萩生田さんが政治倫理審査会に出てこなかったことを挙げて非公認にした。だけど、派閥の出納責任者をしていないのだから政倫審に出る必要はない、と萩生田さんに言ったのは当時の党執行部だ。それに従っただけなのに、なぜこんな仕打ちを受けるのか」

選対幹部はそう話し、石破執行部への怒りを隠そうとしない。選対にはこうした空気がみなぎっており、石破氏の苦境は自分がまいた種だと冷たく突き放しているようだ。



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