仁川国際空港公社は、有名芸能人に別途の出入り口を使わせる予定だったが、27日に撤回した。「公務ではなく私的な理由で出国する芸能人を過度に特別待遇しているのではないか」という指摘が相次いだためだ。
同公社は同日のプレスリリースで、「国政監査およびメディア報道などで取り上げられていたさまざまな意見を考慮し、10月28日に予定されていた『多重密集状況誘発有名人の別途出入り口使用手続き』は施行しないことになった。空港利用客の安全を図り、多重密集による混雑などの問題がないよう、十分に意見を集約して別途の対策を用意する予定だ」と述べた。
同公社は22日、有名芸能人が出国する場合、乗務員や配慮が必要な利用者のための専用出入り口を使えるようにするという内容の公文書を芸能事務所に発送した。ファンが集まるのに備えて事故を防止するという観点の文書だった。
ところが、24日の韓国国会国土交通委員会の国政監査で「公平性に反する」との指摘があり、批判が相次いだことから、同公社が方針を撤回したものだ。
ホン・ダヨン記者