「日本の選挙制度は腐ってる」比例復活の「ゾンビ議員」に怒りの声…大空幸星氏は選挙区3位敗退でも国会に


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「比例復活とは、比例代表で重複立候補することにより、小選挙区で落選した候補者が文字どおり『復活当選』できることです。少数政党への配慮や有権者の投票を無駄にしないための措置で、衆院選挙だけに適用されます。

 石破茂首相が、裏金を政治資金収支報告書に記載しなかった自民党議員を『比例名簿に登載しない』と表明し、復活当選の道が閉ざされたことで、改めて注目されました」(政治担当記者)

 復活当選は、小選挙区当選者との得票数差から算出した『惜敗率』の高さや比例名簿登載順位、各政党の得票数に応じて配分される議席数などで当選者が決まる。

 しかし、小選挙区で落選したと思っていた議員が、数時間後に復活当選していることに違和感を抱く有権者は多い。そのため、復活議員は「ゾンビ議員」と呼ばれたりもする。

「今回の選挙でも、驚くような『比例復活劇』がいくつかありました。

 たとえば、愛知10区です。小選挙区では3人が立候補していました。当選したのは立憲民主党の藤原規真氏。しかし、開票が進むと2位の自民党・若山慎司氏、3位の日本維新の会・杉本和巳氏も比例で復活当選したのです。つまり、立候補者全員が当選するという不思議な選挙区になりました」(選挙担当記者)

 さらに20代、30代の有権者が注目した「比例復活劇」は東京15区だ。この選挙区は今年4月に補欠選挙がおこなわれ、立憲民主党の酒井菜摘氏が当選していた。

「そのときも出馬した須藤元気氏は、今回も無所属で参戦しました。結果は酒井氏が勝ち抜き、須藤氏は2位。最年少候補の新人、自民党の大空幸星氏は3位に終わりました。しかし、大空氏は比例復活で当選したのです。無所属の須藤氏は当然復活はありませんから、3位が当選したのに2位が落選した、という形になりました。

 大空氏は、10月19日、東京15区の候補者討論会に出席。これまで自身の見解を述べてこなかった『選択的夫婦別姓と同性婚』への意見を酒井氏から聞かれると、『まさに政治家の発想だと思いました。理想主義より現実主義。イシュー化することによって、進められないという問題もあると思います。以上』と述べるにとどめていました。

 この答弁には『横文字ならべているだけ』『結局、どんな意見なの?』といった批判が殺到。こうしたこともあり、大空氏の復活当選に疑問を抱く有権者もいたようです」(前出選挙担当記者)

 実際、Xでは、

《投票数が少ない議員が比例復活を遂げてしまうことに投票に意味があるのか疑問に感じる》

《大空幸星の比例復活、今年で一番残念、、、はじめて日本の選挙制度が腐ってると思った》

《須藤元気候補は頑張って次点につけたのに無所属だから比例復活は叶わず3番手の大空こうき候補が比例復活で当選だ、なんて可笑しな制度》

 など疑問のポストが寄せられた。

「ゾンビ議員」とまで言われてしまう比例復活制度。「ゾンビが太陽光に弱い」というのは定番の設定だが、復活した議員らが “日の目” を浴びることはあるのだろうか。



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